201号室 楽器職人のスノー
(スノーが愛するお菓子)

ブールドネージュの物語 STORY OF BOULE DE NEIGE

Story

寡黙な青年は楽器屋「スノードーム」を営んでいる。雪かきはまだ下手くそだけど、楽器修理の仕事はお手のもの。調整のためか、誰のためか、ときおり彼の奏でる音が聞こえてくるのだそうです。

01/06
Story

人前で演奏することはほんどありません。さみしくてあたたかな音色を、住人たちはもちろん、街の人々がひそかな楽しみにしていることは秘密にしておきましょう。

02/06
Story

謎めいた青年はなぜこの街を選んだのでしょうか。雪が音を隠すからちょうど良い、と本人は言っていますが、はたして。雪が降り始めると仕事の手をとめて、朝でも夜でもおかまいなしに寒空の下で立ち尽くしている姿を見かけます。

03/06
Story

そっと手のひらで包んだ雪は、まるで砂糖のように白くて儚げに見えます。溶けてなくなる雪の白さと、目にはみえない音を重ねているのでしょうか。

04/06
Story

雪の降らない日には『しろいし洋菓子店』のブールドネージュを一粒ずつ味わう。ほろりと儚い口溶けに、彼のなかには何が降り積もっているのか、誰も知るものはいないのでした。

05/06
Story

菓子職人たちは彼が店に来ないと「今晩は降るかもな」と、空を見上げるのでした。

06/06

雪の降らない日のブールドネージュ

北海道産の小麦粉とバターに、
アーモンドパウダーをたっぷり加え、
雪の玉を思わせる形に仕立てています。
一口食べると、しっとりほろほろと儚い口溶けに、
アーモンドの余韻がふわっと広がります。

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